前日の12月23日 助産院で定期検診
診察のとき「赤ちゃんはもういつ生まれてもおかしくない位 よく育ってるから
あとは好きな時に出ておいで〜って言うだけね」と言われた
子宮口も一センチ開
たぶん もう出てきたがってると解ってたけど どうしても出産前にもう一度
映画館で映画を見たくて「今日まで待ってね〜」と夫婦二人で声をかけていた
「今日以降ならいつでも好きな時においで でも24日だとパパも10日間お仕事
休みで一緒に入れるよ〜」なんて言いながら
診察が終わり出産前最後の映画鑑賞に出かけた
映画自体は期待はずれだったけど・・・デートは楽しくてしばらくはこういう
機会も無いと思うとちょっと寂しかった
そして映画終了後 外出先で出産のおしるしが
ちゃんとまっててくれた赤ちゃんに「ありがとう〜もう良いよ〜」と感謝しながら
陣痛が始まるのを家で待つことにした
そして日付が変わって24日
ベッドでうとうとしていた時 温かい水が私を起こした
破水したのだ
一応助産院に電話を入れておき 寝たままの状態で産褥用に買っておいたパッドを
当てて そのまま陣痛を待った
一時間後 陣痛が始まった とても規則的だが弱くまだまだ余裕だった
明け方近く 陣痛は3分おき
助産院で見てもらうものの まだ子宮口も2センチ大で陣痛も弱いので また家で
ごろごろしながら待つことに
お腹がすかないように適当にご飯を食べたり
ダーリンは横で本を読んでいたり
だんだん陣痛の波が大きくなってきたので ダーリンは背中をさすろうとしてくれる
ものの 何でか触られたくなくて拒絶
痛みで手負いの獣のように 声も出せないし 触れられること自体に嫌悪感がわいてきた
本に書いてあったように「マッサージをしてもらってリラックス」というのは 私には
合わなかったらしい
「触らないで!!」と声に出さずに体で拒否
たびたび襲ってくる陣痛の一分の間 私が獣化するのが自分でもちょっと面白かった
怒ってる猫みたいに「ふ〜〜!!」とか言ってたかもしれない
「もうこれ以上時間が経つと 歩けないと思う」と言って助産院まで移動
診てもらったら子宮口は9センチ大!
「生理痛の10倍は痛い」と聞いたことがあったので 「まだいける!我慢できる!」と
がんばりすぎてしまったのだ
学生のとき生理痛で倒れて 病院に搬送されたことがあったので それを基準にしたら
「こんなものじゃないだろう」と思ってしまって
もっと早くに移動しておけば良かった・・・
助産師さんも「あらあら もう産まれちゃうわね」と慌てて準備
着いて一時間でスピード出産だった
出産は「イタイ」というより熱かった
熱くて燃える様な感覚だった
ただ「あかちゃん頑張って〜」と ちょっとだけ見えているテニスボールの様に柔らかい
頭を触った
母子で呼吸を合わせて命がけの作業だった
ダーリンの手を折れるほど握っていた
つるん
そんな感じだった
赤ちゃんは想像と違ってキレイだった
血も付いてなく 赤くも黒くもなく しわくちゃでもなく お猿さんでもなかった
キレイなピンクの肌で 可愛かった
生まれたての赤ちゃんを 自分で取り上げてそっと抱きしめた

出産直後の写真
たった一声だけ「ニャ〜・・・」と泣いた
私は産声は響き渡る様な「おぎゃ〜!!」というものだと思っていたので 拍子抜けした
そしてダーリンにも渡す
産まれて30分以内に 赤ちゃんは臭いを覚えるらしい
ダーリンも上半身脱いで 肌と肌を直にくっつけて抱っこ
たっぷり親子3人で抱きしめ合ったところで へその緒の脈が止まりついに私の体と
赤ちゃんを繋いでいた臍帯にはさみを入れた
3060グラム 48センチ
ちょうどいい大きさだった
17日経って 予定日出産だったらこんなに簡単に産めたかどうか
産湯にも入れない 生まれたての赤ちゃんの匂い
たまらなく幸せな独特の匂い

その匂いを抱きしめて クリスマスイブを新しい家族3人で過ごした
こんなにも愛おしい存在があるなんて
世界中のすべてに感謝してまわりたい気持ちだった
あれから一年
私達の宝物は 想像以上のスピードで成長し続け 毎日新しい幸せをくれる
以前どこかで耳にした「赤ちゃんはプレゼントをいっぱい抱えてくる」とは本当だった
セナ
私たちの喜び
世界中が愛に溢れるこの日にうまれた私達の天使
いつもあなたとともに笑顔がありますように